我が家は築60年近くの古家で、建具などが当時のまま残っている状態です。そして玄関ドアもあまりにもボロかったので前々から作り替えたいと思っていました。そして今回ようやく新しいドアを作ることが出来ました。
ホームセンターで手に入る木材と通販で買ったステンドグラス、強化ガラス、スマートドアロックを使用しました。しかし、どの様にどのような物をを作るかは随分と悩みました。いかんせん材料と工具の種類が限られているのでなかなかどうしたらいいのかわかりませんでした。
結果的にこういうドアが出来ましたが、試行錯誤した結果です。最初からこういうドアを作ろうとした訳ではありません。デザインも強度的なことからこうなっただけのものですが、自分のイメージからはだいぶ違う様な感じはします。ただし、実用的には悪くない出来でした。
構造的には断熱材を二枚の合板で挟んだものを溝を切ったフレームに組み込んでいます。最初は合板二枚をフレームの両側から挟んで(フラッシュ構造)作ろうかのとも思ったのですが、ドアの厚みの問題とプレス機がないので合板の圧着の問題と何よりデザイン的に面白くないのでやめました。
ステンドグラスを使用した理由はもともとステンドグラスの光が好きなのと、玄関が北西方向にあって室内側が暗いので少しでも明るい方がいいと思ったからです。ステンドグラスはそのままでは強度が無いので、外側に5ミリの強化ガラスと一緒にしています。
室内側です。ステンドグラスの分だけ少し明るくなりました。
100年くらい前のイギリスのアンティークステンドグラスです。
まずは玄関の間口に合わせてフレームを作ります。重さでドアの形を維持出来ないので変形しないよう筋交いを入れます。合板をフレーム両面から貼るのならば筋交いは要らないでしょう。最終的にはかなりの重さのドアになりました。ステンドグラスと強化ガラスだけでもずっしりときます。
丁番を取り付けてドアが正しく開閉するか調整します。今回は左下の部分が当たって開閉が固かったので、カンナで削って調整しました。その際何度もドアを外したり付けたりしたのでかなり面倒でした。しかしドアが完成して取り付けた時、ほぼ調整する必要はありませんでした。
試しにステンドグラスをはめたところ。ステンドグラスの上下部分にフレームに溝を切ってはめ込みます。デザイン的に面白くないのでドア下部に二本棒を追加。最終的には縦にも棒を追加。
フレームの最終形。試しに合板を差し込みました。
合板を室外側にはめ込みました。
室内側です。空洞があるので、断熱材を入れます。
カットした断熱材
試しに断熱材を入れたところ。室内側もフレームの溝に合板を差し込みます。ただしこのままでは合板を差し込めないので一旦全部ばらしてから一気に組み立てます。その前にパーツを塗装して仕上げます。
室内、室外側の合板。
フレーム。塗装は庭でするので雨が降ると出来ません。加工もほとんどが庭でします。作業台も無いので何とかしなけらばいけません。
ドアロックはキーのほかに指紋、暗証番号、スマホのアプリから開閉することが出来ます。
何かを作るときは、いつも材料や工具、製作場所に制約があってなかなか思い通りにはいきません。今回もそうでしたが、思い通りにはいかなくてもなにがしかが完成するとそれなりにうれしいものでした。
古い玄関ドア(室外側)おそらく建築当時からのもの
古い玄関ドア(室内側)